
こんにちは、コウです。
前回に引き続き、今回はリニューアル版MG ドムの上半身の紹介をしていきます。昔のドムのキットと本キットでどこがどのように変更されたのか、詳しく説明していきます。今回で本体が完成します。
前回の記事はこちら

MG ドムの胴体の製作レビュー
全体像はこちらです。(胸部の拡散ビーム砲のクリアパーツは塗装と改造のため取り付けていません)
腕部と胴体の接続部分にスイング機構が追加され、可動域が広がりました。
写真のように、前や上下に動くようになったため、前方に腕を引き出すようなポーズや腕を上にあげるポージングがしやすくなりました。
ただ、このスイング機構、前に引き出しすぎると背中のパーツと干渉して戻らなくなります。これを戻すには背中のパーツを一度外す必要があります。少し前に引き出す程度なら問題はありません。
自分はポージング中に引き出しすぎてしまうことが何回かあったので、パーツの干渉部分を本体の造形や構造に影響が出ないようにモデラーズナイフで削り、やすりで整えました。(上の写真の右側が改修前、左が改修後です。)
1999年版MG ドムとの胴体部分と比較(以下、比較画像は左が昔のキット、右が新しいキットという配置で撮影しています。)
背中の接続パーツは新規金型のランナーのパーツになっています。
内部のパーツが新しく追加され、よりメカニカルな造形になりました。このパーツの追加により、接続穴の形が変わったため、背中の上半分のパーツが変更されました。また、外装のグレーの成形色が少し変わり、艶消しのような、上品な色合いになりました。
バーニアはボールジョイントで接続されていて、比較的自由に動かすことができます。
その他変更点として、背中のヒート・サーベルのジョイントの長さが長くなりました。(上が昔のキット、下が新しいキットです)
ヒート・サーベルをそのまま差し込む形ではなく、ロボットアームのような挟み込む作りになっているため、しっかりと保持させることができます。
胸部アーマーが新規金型のパーツになっていました。昔のキットではフロントアーマーの左右が角ばっていましたが、本キットではそれがなくなり、角が丸くなりました。
また、首元の左右のアーマーのモールドが無くなり、フラットな印象になりました。
その他、基本的には昔のキットと同じです。拡散ビーム砲のクリアパーツに変更はなく、透明なクリアパーツなので、イエローで塗装する必要があります。腹部の内部フレームは昔のキットと同じですが、黒い外装パーツが新規金型のパーツに変更されました。昔のキットと比較すると、本キットのパーツは昔より細く、スラっとした印象になりました。
コクピットハッチが開閉するギミックがあります。中のパイロットフィギュアを見ることができます。
パイロットフィギュアは座り姿と立ち姿の二つが付属しています。昔のキットに付属していた1/20 オルテガのフィギュアは付属していません。
MG ドムの腕部の製作レビュー
全体像はこちらです。左が外装を付けたもの、右が内部フレームのみです。
1999年版MGドムには腕部はほぼ外装パーツの、パープルの成形色のパーツのみで構成されていて、内部フレームのような構造はなかったのですが、2019年のドワッジから腕部にグレーの内部フレームが造形され、それが今回のドムにも採用されました。
昔のキットとのパーツ比較がこちら。
手の甲のパーツからもわかるように、昔のキットに比べてだいぶ手が小さくなりました。ここの手の大きさは好みが分かれると思います。
エモーションマニピュレータは全ての指の関節が動きます。握り手も開き手もできます。ただ、パーツの切り出しが複雑で大変だったり、指やパーツが外れてしまったり(写真でも左のジョイント部分のパーツが外れてます)など、扱いにくさもあります。
肩部は前の記事で書いたように、合わせ目が無くなりました。合わせ目消しからの後ハメ加工の必要が無くなったのはとても大きいです。
しかし、この肩パーツ、ポージングの途中にずれたり外れやすさを感じます。(調べてみる限り同じ意見の人を見かけないので個体差かも?)
昔のキットと比較すると、合わせ目が無くなりましたが、それに伴って肩に隙間が出来てしまいます。一応昔のキットの肩パーツが付属しているので、そのパーツも使うことができます。
MG ドムの頭部の製作レビュー
全体像はこちらです。
モノアイは前回の記事にも書いたように、クリアピンクの成形色に変更されています。
内部フレームは簡単に着脱することができ、モノアイを十字方向に動かすことができます。
モノアイの根元のボールジョイントがポリキャップに接続されているため、比較的自由に動かせます。
クリアパーツはブラックライトで光ります。
MG ドムの本体完成!
腕の外装を左腕(写真では右)だけ取り付けた写真です。
すべて組み上げると以下の写真のようになります

いかがだったでしょうか。本体もとても組みやすく、組んでいて楽しいキットでした。旧MG ドムの流用が多いことから、昔のドムのキットの完成度の高さがとてもよくわかりました。ドムは非常に人気なキットですが、再販や抽選販売も行われるため、是非チェックしてみてください。次回は武装の紹介をします。
次の記事はこちら
